2011.01.07
製作品/PP製タンク
現在製作中の水槽、材質はポリプロピレン(PP)です.
素材としてのPPは、塩化ビニール(PVC)と比較すると、耐熱性/耐衝撃性が高く、万一火災になった時にも有毒な塩素ガスが発生しないのが利点です.
そして、焼却処分時にダイオキシンが出ないので、昨今の脱塩ビ傾向にマッチした素材です.
ただし、PPの熱膨張係数はPVCの数倍あるので、温度が高い流体に使用した時の強度を確保するには高度なノウハウが必要になります.
また、PPを溶かす溶剤が存在しない事から、PVCの様に接着加工ができないので、溶接や溶着で接合する必要があり、製作や施工に専用の設備が必要で時間もかかる事から、PVCと比較してコスト高になる事は否めません.
(株)アクシーズでは、兼ねてよりPPの配管材料を在庫販売しており、実際の設計/製作/施工のノウハウを持った人材が揃っております.
十分な強度計算と熱膨張対策を設計に盛り込んで製作中の一台が、この製品です.
現在、製作最終段階で水張り試験中です.
万一漏れが発生した場合は、徹底して補修.
施工現場や実運用でのトラブルが少ない事も、弊社の自慢です.
この様に、高度な技術で皆様の生活を見えない所で下支えする事が、弊社の使命と心得ております.
従来の塩ビのみならず、あらゆる樹脂素材に関わるご相談を、お待ちしております.