2011.03.09
加工品/PVC角ダクト
三寒四温の時期になり、目まぐるしく気候が変わっていますが、皆様体調管理は大丈夫でしょうか?
さて、今回紹介させて頂く製品は、プラントの排気を担うダクトパイプです.
お客様のご要望により、既製品の丸いダクト管ではなく、プレートを熱加工で曲げて製作する特注品です.
酸性の排気を発生するプラントでは、金属ダクトを使うと腐食して穴が空くので、酸に強い塩ビが良く使われています.
左写真は、素材をカットして、四角く曲げた直後の状態です.
次に、接合部を溶接します.
右写真は、断面が開かないようにクランプで固定して、ヒートガンで一度断面をなぞって溶かす事により、仮付けしている様子です.
その後、ヒートガンで溶接棒を使って完全に溶接します.
必要に応じて、左写真のようにアールのついたベンドも製作致します.
ダクト管同士の接合部は、塩ビのアングル材を利用して製作したフランジ式です.
完成したダクトは、例えば、大規模な工場で発生するガスや臭気のある気体等を、大型の排気ファンで吸引して、スクラバーや土壌脱臭設備等の浄化装置に導くために使われています.
それ以外でも、体育館等の公共施設の天井を見上げれば、施設内の熱気を外部に逃がすために、このようなグレーのプラスチックのダクトが使われている事もありますので、工場の現場で働くことがない方でも目にする機会があると思います.
弊社のような町工場で熟練の職人が手作りしている設備部品が、工業立国日本を下支えしているのです.
プラント配管/ダクトの製作から取り付け工事、補修工事まで、弊社アクシーズは責任を持ってやりとげます.