新着情報
2012.10.15
加工品/PP溶接作業
10月も半分が過ぎました。
弊社工場では、今日も製作作業が続いています。
今回製作しているのは、ポリプロピレン(PP)のタンクです。
薬液を扱うラインのタンクにおいて、まずは漏れない事が絶対条件。
素材としてのPPは耐熱性が良い反面、溶接が難しくピンホール的な隙間が残る確率が高いのが難点です。
従来の硬質塩化ビニール(U-PVC)用の溶接機ではなく、新しいタイプの溶接機で効率を上げつつ、慎重に溶接棒を重ねて強度と密閉性を確保する事に努めています。
。
外側は大型溶接機で溶接して、強度を確保しています。
いずれにしても、作業はゆっくりと丁寧に進めなければ本体と溶接棒の接合がうまく行きません。
水張りテストは、実際にプラントで使用される温度の上限値60℃にて行い、水漏れもなく無事にパスしました。
PPやPVCのタンクの製作は、設計~製作~設置工事まで、弊社アクシーズにお任せ下さい。
責任をもって製作させて頂きます。
2012.10.12
豆知識/「ウエルドライン」について
今回は、時々お問い合わせを頂く現象について簡単にご説明させて頂きます。
まずは、左のフランジの写真を良くご覧下さい。
(画像をクリックすると、拡大表示できます)
ボルト穴のそばにクラック(亀裂)が入っているように見えませんか?
これはクラックではなく、「ウエルドライン」と言う現象で、射出成型品で良くあるものです。
金型の構造上、フランジのボルト穴の部分には金属の柱が立っています。
そこに流し込まれた液状の樹脂が流れていく過程で、柱に当たった時点で二手に分かれて、また合流する事になります。
合流した時には樹脂の先端部の温度が少し下がっているので、表面に微妙なしわが残ります。
これをウエルドラインと呼んでいます。
また、金型に樹脂の注入口が複数存在する場合にも、ウエルドラインが発生します。
右の写真をご確認下さい。赤い○の部分にウエルドラインが確認できます。
この現象は、射出成型品の製造では避けようがない事で、どのメーカーの製品も同じようにウエルドラインが入っています。
強度上100%問題がないかと言えば若干脆弱なのは確かで、耐用年数を過ぎて樹脂部品全体が劣化しはじめた頃に問題を起こすことも、まれにあります。
いずれにしても、酸やアルカリを扱うプラント内の塩ビの配管が何十年もそのまま使える訳ではなく、ガスケットの方が先にダメになりますから、定期的かつ日常的な点検が大切です。
フランジ部からの漏れを早期発見するための部品について、過去記事の「透明フランジカバー」も併せてご覧下さい。
プラント向けのプラスチック製機材の点検はもちろん、設計/製作/メンテナンスは、私ども(株)アクシーズにご相談頂ければ、豊富な経験と専門知識でおこたえします。
2012.10.02
加工品/MCナイロン切削加工
10月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
皆様、体調管理は大丈夫でしょうか?
今回は、MCナイロンからの切削加工で製作した製品をご紹介致します。
素材としてのMCナイロンは、エンジニアリングプラスチックの中では切削加工用として広く用いられています。
強度、耐熱性に加えて滑り特性も良好で、ローラー、車輪、ギア等の機械部品としても重宝されています。
加えて、食品衛生法にも適合しているため、食品加工の工場でも使われています。
ただし、吸水性が高く、耐酸性も劣るので、薬液に直接接する様な箇所には他の素材をご利用下さい。
左上写真の製品は、直径/高さともに15mmの小さな円筒状部品です。
厚みは0.5mmと非常に薄いので、旋盤による切削加工にも熟練した技術と工夫が必要です。
その他、下写真の製品のようにフランジ状の物など、様々な形に加工可能です。
プラント向けのエンプラ部品のご相談は、弊社アクシーズ(株)にお任せ下さい。
用途別に、MCナイロン、ポリアセタール(POM)、PVDF、テフロン(PTFE)、PEEK、超高分子ポリエチレン(UHM)など、幅広い素材から、最適なソリューションを提供させて頂きます。
全
102 件中
46 〜
48 件目を表示
13 14 15 16
17 18 19
...
34