2011.05.20
加工品/たわみ継手
今回は、先日仕上がって来た塩ビ製のたわみ継手をご紹介させて頂きます.
たわみ継手の中間部には軟質塩化ビニールを使用しており、ダクトの接続部に使い、温度変化による収縮や膨張を吸収して、装置を守るために使われます.
指で押せば変形する様子を、右上の写真でご確認ください.
また、正圧タイプと負圧タイプがあり、この製品は負圧タイプなので内側に補強が入っている様子を、左下写真でご確認ください.
弊社製品紹介ページにも、各種たわみ継手の製作例を載せていますのでご覧ください.
2011.03.09
加工品/PVC角ダクト
三寒四温の時期になり、目まぐるしく気候が変わっていますが、皆様体調管理は大丈夫でしょうか?
さて、今回紹介させて頂く製品は、プラントの排気を担うダクトパイプです.
お客様のご要望により、既製品の丸いダクト管ではなく、プレートを熱加工で曲げて製作する特注品です.
酸性の排気を発生するプラントでは、金属ダクトを使うと腐食して穴が空くので、酸に強い塩ビが良く使われています.
左写真は、素材をカットして、四角く曲げた直後の状態です.
次に、接合部を溶接します.
右写真は、断面が開かないようにクランプで固定して、ヒートガンで一度断面をなぞって溶かす事により、仮付けしている様子です.
その後、ヒートガンで溶接棒を使って完全に溶接します.
必要に応じて、左写真のようにアールのついたベンドも製作致します.
ダクト管同士の接合部は、塩ビのアングル材を利用して製作したフランジ式です.
完成したダクトは、例えば、大規模な工場で発生するガスや臭気のある気体等を、大型の排気ファンで吸引して、スクラバーや土壌脱臭設備等の浄化装置に導くために使われています.
それ以外でも、体育館等の公共施設の天井を見上げれば、施設内の熱気を外部に逃がすために、このようなグレーのプラスチックのダクトが使われている事もありますので、工場の現場で働くことがない方でも目にする機会があると思います.
弊社のような町工場で熟練の職人が手作りしている設備部品が、工業立国日本を下支えしているのです.
プラント配管/ダクトの製作から取り付け工事、補修工事まで、弊社アクシーズは責任を持ってやりとげます.
2011.02.08
加工品/透明フランジカバー
今回製作したのは、配管のフランジ部をカバーするための部品です.
プラント設備によっては、配管内を酸やアルカリ等の危険な流体が流れているものがあり、配管接合部のパッキン(ガスケット)の劣化により漏れ出す事があり得ます.
これに気づかずに漏れが進むと事故や公害に発展する事があるので、透明素材のフランジカバーで接合部を包んでおけば、漏れを目視にて早期発見する事ができます.
今回は、透明の硬質塩ビ板を曲げ加工して、旋盤加工で製作した円盤と溶接加工して仕上げました.
この他にも、数量やご予算に応じて、プレス成型タイプや、軟質塩ビシート等、最適なソリューションをご提案させて頂きますので、安全対策のご相談をお待ちしております.
プラントの安全を守るのも、(株)アクシーズの仕事と心得ております.
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