2012.05.30
ご提案/浄化設備の新設とメンテナンス
今回ご紹介するものは、排気系の浄化設備です.
上下水道や薬液を扱うプラントの排気浄化設備に良く用いられる設備で、有害ガス、ダスト、悪臭、ミストなどをキャッチする処理装置に用いられます.
大学研究室や企業内研究設備のドラフトチャンバーなど小規模の物から、メッキ工場、半導体プラント、鉄鋼等の酸洗設備、下水や生ごみ、食品廃棄物処理施設など大型設備まで様々な業種で使われています.
ダストやガスを処理する場合は、内部に水または薬液(ガスが酸性の場合はアルカリ、逆の場合は酸性)をシャワーリングする装置を取り付けたスクラバーと呼ばれる洗浄塔を建て、下方の入り口から処理対象の排気ガスを吸い込みます.
吸い込まれた排気ガスの中の有害物質は、吸着/充填材を通過して流速を落としながら上昇.
ここに、テラレットやエリミネーターなどの樹脂製フィルター材が用いられます.
吸着/充填材を通過した排気ガスの中の有害物質はシャワー装置から噴射される細かい水滴(ミスト)がキャッチ.
吸着/充填材を経由して下方の受水タンクに落ちていきます.
残りの水滴は、上方のミストセパレーターがキャッチして、下方のタンクに落とします.
ここにサランロック等の樹脂製フィルター材が用いられます.
また、下水処理施設などでは、これらの充填材に一種のバクテリアを住まわせて、悪臭の元になる有機物を分解させるバイオ処理法や、活性炭を用いる活性炭吸着塔などが用いられます.
これらの公害対策設備に関しては、企業内の設備保全担当者の交代時にノウハウが引き継がれてない場合があり、適切に稼動していないものもあると聞き及んでいます.
ファンやブロアのモーターは規定の回転数で動いていても、ファン内部のインペラ(羽根)が折れて飛んでしまっているケースもあり、専門知識を持つエンジニアによる定期的な検査が必要です.
排気処理でお困りの際は、是非弊社アクシーズまでご相談下さい.
点検、メンテナンス、設計~施工まで、トータルで問題解決のお手伝いをさせて頂きます.